メタボと骨関節疾患
- 2018/03/01
- 12:11
1月になったらヒマになるぞ、きっと2月になったら・・・というまに3月になってしまった。とりあえず最近分かってきた医療ネタ。
うちに来る患者で困ってしまうのが、骨や関節の変形による痛みである。原因は様々であり、私ども開業医は、変形したものを戻すことは難しいので、変形しないような指導をするのである。
一般的には、膝とか腰みたいな荷重関節は体重による負荷が原因になるし、筋肉は関節を守ってくれるので、痩せましょう、筋肉つけましょうって指導するのだけどここ数年、動脈硬化は骨折のとか変形性関節症が悪化する原因と良く聞く。実際太っている人は荷重がかかるので骨密度は高いのに、背骨の圧迫骨折を経験することが多々ある。勉強不足の私は、聞いたままにメタボは骨や関節を弱くするよなんて言っていたが、やっとメカニズムが見えてきたようである。
テレビなんかでも時々出てくるAGEs(終末糖化物質)これはタンパク質が糖化した物質なのであるが、メタボであるほど増える物質で老化物質の代表といえる。

骨は鉄筋コンクリートみたいなもので、コラーゲン蛋白が鉄筋で、カルシウムがコンクリートである。今のところ骨が強いかどうか判断するのは骨密度を測ってカルシウム量で判定するのだが、AGEsがコラーゲンとくっつくとコラーゲン同士の架橋が壊れてしまうのである、すると骨密度が正常でも骨折しやすくなるのである。AGEsは、悪いやつで骨を作る骨芽細胞を死滅させ、骨を吸収する破骨細胞を元気にしてしまい、カルシウム量までも低下させる。骨が弱くなれば軟骨の下の骨が弱くなり変形性関節症の原因となる。また軟骨に触れると軟骨は硬化し、浸食しやすくなる。若い人の骨や軟骨は白いが、年取ってくると黄色っぽくなるのは、AGEsが蓄積しているからなのであった。ヒアルロン酸は、AGEsの効果を減弱する働きがあるので関節を保護する作用がある。効果は1ヶ月近く続くそうなので月に1回は入れておきたい。
AGEsが血管に触れれば血管は石灰化が起こる。腰痛の患者さんのレントゲンを撮るとよく腹部大動脈が石灰化していることがあるのだがたいていの患者さんは症状が無いので、注意しても全く無関心(漣さんみたいになったら大変だよ)なのであるが。

2椎体以上の石灰化があれば骨や軟骨の劣化に気をつけた方いいそうである。これからは注意してしどうしよう。
うちに来る患者で困ってしまうのが、骨や関節の変形による痛みである。原因は様々であり、私ども開業医は、変形したものを戻すことは難しいので、変形しないような指導をするのである。
一般的には、膝とか腰みたいな荷重関節は体重による負荷が原因になるし、筋肉は関節を守ってくれるので、痩せましょう、筋肉つけましょうって指導するのだけどここ数年、動脈硬化は骨折のとか変形性関節症が悪化する原因と良く聞く。実際太っている人は荷重がかかるので骨密度は高いのに、背骨の圧迫骨折を経験することが多々ある。勉強不足の私は、聞いたままにメタボは骨や関節を弱くするよなんて言っていたが、やっとメカニズムが見えてきたようである。
テレビなんかでも時々出てくるAGEs(終末糖化物質)これはタンパク質が糖化した物質なのであるが、メタボであるほど増える物質で老化物質の代表といえる。

骨は鉄筋コンクリートみたいなもので、コラーゲン蛋白が鉄筋で、カルシウムがコンクリートである。今のところ骨が強いかどうか判断するのは骨密度を測ってカルシウム量で判定するのだが、AGEsがコラーゲンとくっつくとコラーゲン同士の架橋が壊れてしまうのである、すると骨密度が正常でも骨折しやすくなるのである。AGEsは、悪いやつで骨を作る骨芽細胞を死滅させ、骨を吸収する破骨細胞を元気にしてしまい、カルシウム量までも低下させる。骨が弱くなれば軟骨の下の骨が弱くなり変形性関節症の原因となる。また軟骨に触れると軟骨は硬化し、浸食しやすくなる。若い人の骨や軟骨は白いが、年取ってくると黄色っぽくなるのは、AGEsが蓄積しているからなのであった。ヒアルロン酸は、AGEsの効果を減弱する働きがあるので関節を保護する作用がある。効果は1ヶ月近く続くそうなので月に1回は入れておきたい。
AGEsが血管に触れれば血管は石灰化が起こる。腰痛の患者さんのレントゲンを撮るとよく腹部大動脈が石灰化していることがあるのだがたいていの患者さんは症状が無いので、注意しても全く無関心(漣さんみたいになったら大変だよ)なのであるが。

2椎体以上の石灰化があれば骨や軟骨の劣化に気をつけた方いいそうである。これからは注意してしどうしよう。
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