立てることの重要性 その4 慢性腰痛症について考える
- 2022/03/16
- 17:00
慢性腰痛症は、40歳以上の男性では、風邪を入れても有病率は、ダントツ1位である。しかし病態は、内臓から来る命に関わる物から、単なる筋肉痛や、うつ病などの精神疾患まで様々でこれが腰痛症の原因だ!って物はない。そこで今回は、一番日常で見られる腰痛症について考えてみる。まず前回のような椎間板に縦方向に起こる力で圧迫されると椎間板ヘルニアや、関節障害が起こる。ところが下の写真は若い女性であるが、慢性腰痛症が有り、特に朝かがむことが出来ないという。
椎間板に変成(詰まっていない)はなく、関節もきれいそうである。どこが異常なのかというと足を見てほしいのであるが、膝を抱えてレントゲンを撮っているのである。当然背中は丸くなるはずなのに逆に反っているのである。ということは立っているときはもっと反っているわけで、起きがけの朝なんか筋肉は固いので屈めるわけがないのである。彼女の生活を聞いてみると仕事は事務職で、ほぼ座っている。休日もよく出歩くが、それ以外は座ってスマホやテレビを見ているというのである。と言うことは
股関節を屈曲させる腸要筋という筋肉はずっと縮んだままである。
大体4頭筋の中の大腿直筋は股関節を超えて骨盤に着いているので、これも縮んだままである。すると骨盤の前方を下方に引っ張るので結果として腰椎が反ってしまうのである。
腰椎が反ってしまうと腰椎から出る足の神経が圧迫しやすくなる(青いマル)結果として神経痛が出やすくなる。
関節(椎間関節)も後方にあるので関節が圧迫される(緑色のマル)これが将来椎間関節の変成に進行すると痛みが持続してしまうのである。
こまめにストレッチを行おう!
http://www.dodo2.net/orth/sprts/No13.htm