痛み止めについて
- 2014/03/28
- 17:17
いわゆる痛み止めとは、非ステロイド性消炎鎮痛剤(NSAIDs=Non-Steroidal Anti-Inflammatory Drugs)ということでステロイドでない消炎鎮痛剤という意味である。ステロイドとは私たちの体の中でも産生されているホルモンで出なくなれば頓死してしまうほど重要なホルモンであり、薬としても大変有用であるが、よく「諸刃の剣」といわれ重篤な副作用もある。ということでステロイドでない消炎鎮痛剤は比較的副作用が少ないので市販薬としても売られているものである。

医師は当然痛み止めとして処方するわけであるが、あまり使わない医師もいるし、患者さんも痛み止めは飲みたくないという方も結構多い。しかし私は運動選手にも結構処方する。その理由はラットの肉離れモデルで消炎鎮痛剤を4日処方したものと2週間処方したもの、全く飲ませなかったもので比べると4日処方したものが最も治りがよく2週間飲ませたものは飲ませなかったのもより治りが悪いという実験によるものである。従って4日しか処方しない。また痛みが取れると無理してしまう性格の方には夜だけ飲むように指示している。私も試合の後などは夕食後に飲んでいる。あくまでも痛み止めと言うことでなく炎症を適度に抑えるという意味である。

当院は整形外科なので消炎鎮痛剤は何種類もあるが大体上の3種類を処方することが多い。右端のエトドラクは、COX-2阻害薬といい胃腸障害などの副作用が少なく胃腸の弱い方や、高齢者に出しているがちょっと効きが弱い印象を受ける。
真ん中のロキソニンは最近ドラッグストアーでも出ているので知っている方が多いと思いますが、おそらく日本で一番処方されている(ほとんど後発品)と思われる。プロドラッグの一種で胃で吸収されるときは、作用が無く肝臓で代謝されて作用が出るので胃腸に負担が少ないというのが売りである。短時間で作用が出て半減期が短いので使いやすい。
左端はジクロフェナック(先発品はボルタレン)といい古い薬であるが、ロキソニンより鎮痛作用が強い印象を受ける。胃腸障害もそれなりにあるが、これは腸で溶けるタイプで胃潰瘍を軽減している。薬価はロキソニンの3分の1とコスパは大変良い。

医師は当然痛み止めとして処方するわけであるが、あまり使わない医師もいるし、患者さんも痛み止めは飲みたくないという方も結構多い。しかし私は運動選手にも結構処方する。その理由はラットの肉離れモデルで消炎鎮痛剤を4日処方したものと2週間処方したもの、全く飲ませなかったもので比べると4日処方したものが最も治りがよく2週間飲ませたものは飲ませなかったのもより治りが悪いという実験によるものである。従って4日しか処方しない。また痛みが取れると無理してしまう性格の方には夜だけ飲むように指示している。私も試合の後などは夕食後に飲んでいる。あくまでも痛み止めと言うことでなく炎症を適度に抑えるという意味である。

当院は整形外科なので消炎鎮痛剤は何種類もあるが大体上の3種類を処方することが多い。右端のエトドラクは、COX-2阻害薬といい胃腸障害などの副作用が少なく胃腸の弱い方や、高齢者に出しているがちょっと効きが弱い印象を受ける。
真ん中のロキソニンは最近ドラッグストアーでも出ているので知っている方が多いと思いますが、おそらく日本で一番処方されている(ほとんど後発品)と思われる。プロドラッグの一種で胃で吸収されるときは、作用が無く肝臓で代謝されて作用が出るので胃腸に負担が少ないというのが売りである。短時間で作用が出て半減期が短いので使いやすい。
左端はジクロフェナック(先発品はボルタレン)といい古い薬であるが、ロキソニンより鎮痛作用が強い印象を受ける。胃腸障害もそれなりにあるが、これは腸で溶けるタイプで胃潰瘍を軽減している。薬価はロキソニンの3分の1とコスパは大変良い。
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