はしとら商店
- 2015/03/10
- 16:32
うちは在宅医療をしていないので往診は少ないけど、ほぼ定期的に行っているところがある。もともとは井川のはしとら商店を切り盛りしていたおばあちゃんで、今年90歳になる。30年前から毎月わざわざ井川からうちに片道3時間かけて通院してくれていたが3年前くらいから足腰が悪くなり、たまたまうちの近くに親戚の家がありそこに住むことになったため今度はこちらから行くことになったのである。まだ整形外科が少ない頃は井川の方々の多くはうちに来てくれたのであるが途中にたくさんの整形外科が出来多くは通いやすい他の整形外科に行くようになったのに彼女だけはうちでないとダメだと来てくれていたのである。はしとら商店は井川にある唯一の総合マーケットであり何でも売っている。
20年前は井川のもみじマラソンに毎年出ていたが、前日に泊まり込み宴会を行うのが通例である。井川診療所の山田先生がもてなしてくれて珍しい巨大椎茸や川魚を振る舞ってくれる。また住民の方々からの差し入れの清酒南アルプス(はしとら商店の看板だった清酒だけどいまはない)が何本も届く。井川マラソンは12時スタートと遅いし、山田先生との会話もはずみつい夜中までえんえんと飲んでしまうのであった。
当然翌日はすごい事となっている。立っているのでさえ辛いのにこの状態で10km走るのである。毎年毎年後悔しつつ完走だけは出来た。同業の先生に抜かれるとき「うわさほどたいしたことないな」と言われることも多い。(当時はなぜかランニングがめっちゃ早い医師という評判が一人歩きしていたのである)こちらはもどしたりしたら井川の町民に失礼だと吐き気との戦いであった。二日酔いのままゴールし、井川の名産品を買いまくり、山田先生に御礼を言ってから帰りにはしとらに寄る。店番をしていたおばあちゃんは大変喜んでくれて、これ持ってってとウイスキーを2~3本買ったつつみに押し込んでくれるのであった。

20年前は井川のもみじマラソンに毎年出ていたが、前日に泊まり込み宴会を行うのが通例である。井川診療所の山田先生がもてなしてくれて珍しい巨大椎茸や川魚を振る舞ってくれる。また住民の方々からの差し入れの清酒南アルプス(はしとら商店の看板だった清酒だけどいまはない)が何本も届く。井川マラソンは12時スタートと遅いし、山田先生との会話もはずみつい夜中までえんえんと飲んでしまうのであった。

当然翌日はすごい事となっている。立っているのでさえ辛いのにこの状態で10km走るのである。毎年毎年後悔しつつ完走だけは出来た。同業の先生に抜かれるとき「うわさほどたいしたことないな」と言われることも多い。(当時はなぜかランニングがめっちゃ早い医師という評判が一人歩きしていたのである)こちらはもどしたりしたら井川の町民に失礼だと吐き気との戦いであった。二日酔いのままゴールし、井川の名産品を買いまくり、山田先生に御礼を言ってから帰りにはしとらに寄る。店番をしていたおばあちゃんは大変喜んでくれて、これ持ってってとウイスキーを2~3本買ったつつみに押し込んでくれるのであった。
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